【第1回 コンピュータユニオン】
 コンピュータ・ユニオン(以下、CU)では、1993年9月に企業組合コンピュータユニオン(以下、CCU)を創り、2001年からCCUを派遣事業体とした供給・派遣の仕組みの下、供給組合員に社会労働保険の適用を行ってきました。 昨年9月の派遣法改正で26業務の考え方が無くなり、事業所と労働者に原則3年の期間制限が設けられました。したがって、供給・派遣では、表向きは派遣なので、同じ職場で3年を超える勤務ができなくなるため、そのような場合、CUで社会労働保険の適用が可能となれば、それに切替えざるを得なくなります。
 メリットとしては、第1に同じ職場に期間制限がなく継続して勤務できるため、雇用の安定が図られるということがあります。第2にハローワークによる求人(ハローワークインタネットサービスの利用)および雇用保険制度における事業者向けの助成金制度の活用などがあります。
 また、一般的に社会労働保険の適用においては、派遣会社と同等(供給先に社会労働保険の適用を依頼する必要がない)となるため対派遣における競争力が付くことになります。さらに、このことは、官公庁への供給の道を開くことにもつながりうると考えられます。
 デメリットとしては、供給・派遣も残る場合、CCUとCU双方で同様な事務作業を行うことになり、煩雑になり、 また現在でも直供給があり、CUの労供がさらに多様化してきて、非常に分かりにくくなります。